2011年01月25日

デザインされた自然・・・。

昨年、畑の傍らで使われていない所があり、うちのじいちゃんと整備しました。
30坪程の広さのそこは、太い木々が何本も植わっており光は遮断された所。
ブルーベリーの苗木を植えようと思っていたので、木の伐採から始めます。
直径30センチ程の木の高さは家の高さを越していて、10尺の三脚で木に飛び移り枝を払い、ある程度の高さにしてから、根元からバッサリ!切り込みの方向はうちのじいちゃんが指示してくれます。
思った所にバタン!結構快感です。

この何本もあった太い木々達・・・地主さんが植えたものだとばかり思っていました。
後日、綺麗に片付いたその場所を地主さんが見に来た際に、その木の事を聞いてみました。
その木々達は谷戸になった森林から降って来た種がそこに根付き、自然に伐採した際の大きさにまで育ったと言います。
確かに、伐採時下の土を見ると腐葉土が長い間かけて熟成させたようなとてもいい土でした。

樹齢30年程の木・・・、なんかすごく申し訳ないような気持ちになった訳であります。


自分達は何故か自然というモノを作ろうとしています。森林や水源・・・そしてもっと大きなものまで・・・。でも、それは人が作りだそうと思った時点で自然ではないように思います。
そう、あのクルミの木は、たまたまそこに落ち、そこに根付き、そこで育ったのです。自然と・・・。

あのクルミの木を思うと、人が自然をデザインする・・・なんて烏滸がましい事なのかを実感させられます。現時点、おそらく生態系の頂点にいる人間が自然を守り、デザインするのはある意味当たり前な事なのかもしれません。
でも、自然ってのはそこに自然とあるから自然というのではないでしょうか?

人の手で作り出すのではなく、共存していくという気持ちを持って未来を変えなくてはいけないのかもしれません。

伐採したクルミの木・・・本当にごめんなさい。多分自分は何かを奪ったのだと思います。
でも、それをきちんと考えた上で自分はそこにブルーベリーさん達を植えようと思います。
たぶん自分の都合です。本当に勝手だと思います。それでも何か新しい事を見つけようと思います。

う~ん、なんか農業ってすごく矛盾した部分があると思う一件でした。
ちゃんちゃん!


ってか自然ってデザインできるんですかね?森林公園ってあれは自然なのでしょうか?
なんかエコな感じもかなりデザインされているような・・・。
思惑が入った時点で自然と呼べるのか???う~ん絶妙に微妙です。
永遠のテーマっす!


清らかな水が流れる里山でバラとブルーベリー達と暮らしています。
ローズベリーファーム



Posted by ロベファ at 00:29│Comments(0)
 
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