ローズベリーファームの農業日記～創成編～

仕事をすれば経験値が貯まります。あと100経験値を貯めればレベルがタラリタッタタァ～とあがってザオリクが使える様になる事は流石にありませんが、それでも培ったものは自分の中にノウハウとして蓄積されていきます。

自分の場合、昔デザインのお仕事をしていた経験があり、その時の経験値を多少なりとも使ってローズベリーファームさんの販促品等を作っている訳ですが、昔に比べいい物が出来なくなったようにも思います。

少し言い換えるとすごくいいものと言った方がいいのかもしれません。
こうした方が早いとか、こう見せた方が万人受けするといったノウハウは自分に効率というものを芽生えさせ、すごくいいものから短時間でそれなりのものを創るという行程をなぞらせます。

確かに、それなりのものを短時間であげる事はできるようになりました。
それは経験値の恩恵だと思います。でもそれは奇抜性無くし、意外性を止める結果になっている事も事実。


自分がデザインのお仕事をしている頃、大学生のバイトさんがとてもクライアントには出せないチラシをあげてきました。行間はガタガタ、フォントはしまりのないPOP体を多様・・・。使えません。
でも、そこに自分の中に無い物が存在していました。

経験とは確かに素晴らしいものです。でもその経験そのものが新しいものを生み出す邪魔をしている事も多々あります。

ちなみに大学生が創ったチラシを手直しして、クライアントに提出しました。すごく喜ばれたと思います。その時、新しい力には勝てんなぁ～と思った事を今でもよく覚えています。

がしかし、今の畑はまったく違う畑。まだ若い者に座を譲る訳にもいきません。
だって自分、まだ若いですから。うちのじいちゃんに比べたら若いですから。

座を奪う位の気持ちで頑張ります。
でも、今日は暑いので昼寝します。はい。


清らかな水が流れる里山でバラとブルーベリー達と暮らしています。
ローズベリーファーム